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 セカンドオピニオン 

歯科セカンドオピニオンって何?

歯科セカンドオピニオンって何?

歯科治療を受けてきたなかで「この歯は本当に抜く必要があるのか」「インプラントにしたほうが良いのか」「小さい虫歯なのに金属を入れる必要があるのか」「この歯の神経を本当に除去する必要があるのか」など、さまざまなお悩みや疑問に直面した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昨今では医療の現場でセカンドオピニオンという制度をよく耳にするようになりました。歯科業界でもセカンドオピニオンは広がっていて、他の歯科医師の診察や診断を受けた方に、新たな歯科医師がまた診察や診断を行なって意見や助言を与えています。患者さまの今後の治療の参考として、セカンドオピニオンは非常に大きな役割を担っています。

かつてはセカンドオピニオンといえば大学病院、のような先入観を持たれる方も多くいましたが、現在はセカンドオピニオンを行なっている歯科医院が徐々に増えています。

セカンドオピニオンは、複数の歯科医師からの見解や助言を聞くことが目的となります。ただし、適切な診察や診断の助言・提言を行なうのは、熟練した歯科医師でも難しい場合があります。そのため、すべての歯科医師がセカンドオピニオンに対応できるというわけではありません。

複数の歯科医師の意見を聞き、自分にとって適切な治療法を、患者さま自身で選択しましょう。多くの歯科医院では、セカンドオピニオンを行なっているため、まずは診察に行ってみることが大切です。

セカンドオピニオンが
有効な治療とは

セカンドオピニオンが有効な治療とは

歯科ではセカンドオピニオンが有効な治療がいくつかあります。それらは主に
・歯を抜歯しないで保存すること
・歯の根の部分の根管治療
・虫歯についての治療
・インプラントによる治療を行なうかどうか
・歯列の矯正
・入れ歯などの義歯を使うかどうか
・歯周病が重度の場合
などです。

とくに昨今は、インプラントによる治療についてのセカンドオピニオンの重要性が増しているといわれています。近年治療件数が非常に増えていますが、それと同時にトラブルも増加傾向にあるためです。
インプラントによる治療は外科的な手術を伴う歯科治療です。そのため、はじめてインプラントにより治療を受ける方は、できる限りセカンドオピニオンを行なうことをおすすめします。

また、インプラントによる治療は術後のケアも大切なため、それらについてもしっかり述べているかどうかも1つの判断材料にしましょう。

先ほど、セカンドオピニオンは自分で判断するものであると述べましたが、判断材料として有効となるのは、歯科医師から直接話を聞くことです。実際に話を聞きに行き、症例を見せてもらい、インプラントの経験や術後のケアなどさまざまな説明を聞きましょう。それらを踏まえた判断が大切です。

セカンドオピニオンの際に
気をつけたいこと

セカンドオピニオンの希望を主治医に伝えることに気まずさを感じている方はたくさんいます。しかしながらセカンドオピニオンを行なう際は、今現在の主治医に情報提供書というものを用意してもらう必要があります。

そのため、セカンドオピニオンを行なう際は、原則として主治医に相談するようにしましょう。歯科医師の多くはセカンドオピニオンの趣旨を理解しているため、情報提供書を用意してくれるでしょう。
セカンドオピニオンの希望を伝えた際に嫌な顔をした歯科医師のもとでは、治療を受けないほうが良いかもしれません。

セカンドオピニオンを
受ける際の注意点

セカンドオピニオンを行なう前に、主治医の診断結果や治療方針を、自分なりに理解する必要があります。「よくわからない」「納得がいかない」からといって主治医とのコミュニケーションをおろそかにすると、自分は何についてほかの歯科医師から助言や見解を聞きたいのかが整理できず、セカンドオピニオンを行なっても解決しない場合があるのです。

また、セカンドオピニオンは原則として全額自費診療となるため、経済的な負担が増える点は知っておく必要があります。そのほか、セカンドオピニオンとして予約をとる必要があり、急に一般外来で話を聞きに行くような行為はやめましょう。

セカンドオピニオンが適応しない場合

セカンドオピニオンを行ないたい場合でも、内容によっては適応しないケースがあります。まずはご自身の相談内容がセカンドオピニオンの対象となっているかを、冷静に判断しましょう。

具体的には、以下のような内容はセカンドオピニオンの適応外となります。

  • 主治医の同意を得ていないセカンドオピニオンを行なうには、主治医による情報提供書が必要です。
  • 苦情や不満の相談セカンドオピニオンは、自分にとって適切な治療法を選択するために行ないます。単に愚痴を言いたいだけでは対象になりません。
  • 医療ミスについての相談医療ミスに関する対応をほかの歯科医師に相談しても解決にいたりません。また、裁判中や医療訴訟についての相談は受け付けてもらえません。
  • 医療費や医療保険給付についての相談セカンドオピニオンの目的から外れるため、これらは主治医と話し合いましょう。

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