Pediatric 
 小児歯科 

当院の小児歯科治療における体制・考え方

当院の小児歯科治療における体制・考え方

当院では次のような体制で、お子さまをお迎えする準備を整えています。

 1. ご家族の方との一緒の治療
 2. 正しい「咬合誘導・噛み合わせ」のご提案
 3. お子さま好きの女性ドクター、そしてスタッフたち

詳しくは下記をご覧ください。

ご家族の方との一緒の治療

ご家族の方との一緒の治療

当院では、診療室のスペースをあえて広めに設計しています。これは、設計当初から「お子さまが安心して来院できる歯科医院」を1つのコンセプトとしていたためです。

小さいお子さまが初めて歯科医院に来院された際には、独特の雰囲気を感じ取り非常に不安になるのが一般的です。歯科医院に対して最初にこのようなイメージをもってしまうと、歯医者嫌いにつながり、大人になってからも歯科医院に行かなくなる傾向があるように感じます。

虫歯や歯周病は「早期発見・早期対策」が必須です。放置すればするほど悪化の一途をたどります。そのようなことにならないよう、歯科医院に慣れるまでは、ご家族の方が近くに寄り添い、一緒に治療を頑張るという体制が必要だと考えます。

当院による「咬合誘導」「歯並び治療」のご提案

当院による「咬合誘導」「歯並び治療」のご提案

子どもの歯から大人の歯に生えかわる際、ささいなボタンのかけ違いで歯並びが悪くなってしまう場合があります。その兆候を早めに見つければ、大人の矯正より簡単・短期間・費用負担を抑えて歯並びを整えられます。これを咬合誘導といいます。

咬合誘導は大人の歯がすべて生えてからの矯正とは違い、抜歯したり歯を動かしたりする治療ではありません。早い時期に適切な咬合誘導を行なうことで、歯並びが安定しやすくなり、大人の歯の矯正治療が必要ではなくなる場合もあります。

咬合誘導:歯並びが悪くなる可能性がある場合に、事前に対策すること。

矯正治療:既に悪くなった歯並びを整えること。

当院では咬合誘導の専門性を有する歯科医師も在籍していて、早期の矯正治療や咬合誘導をはじめ、悪いお口の癖の改善や機能訓練についてもご提案させていただきます。美しい口元は見た目だけでなく、集中力や持続力などお子さまの生活全般のレベルアップも期待できます。

また、当院では大人(成人)の矯正治療も行なっています。詳しくは矯正歯科のページをご覧ください。

お子さま好きの女性ドクター、そしてスタッフ達

お子さま好きの女性ドクター、そしてスタッフ達

当院には、女性ドクター(女医)も在籍しています。お子さまの多くが、女性ドクターにやさしさや親しみを感じるようです。お子さまだけでなく、ご家族の方や年輩の女性から指名を受けることもあります。

また、スタッフたちも皆明るく、不安そうにしているお子さまに積極的に励ましの声かけを行なっています。多賀歯科医院の明るい雰囲気を体験してみませんか?

お子さまのお口の健康を守るために歯科医院ができること

当院を受診していただくと、次の方法でお子さまの歯を守ることができます。

TBI(歯磨き指導)

TBI(歯磨き指導)

お子さまが歯磨き好きになるように指導します。虫歯が多発する部位は、以下3つです。
(Ⅰ)歯と歯の間
(Ⅱ)歯と歯肉の境目
(Ⅲ)歯の溝
TBI(歯磨き指導)では、(Ⅰ)と(Ⅱ)から発生する虫歯を防ぐために、効果的な歯磨きの方法を楽しみながら指導していきます。

シーラント填塞

シーラント填塞

上記(Ⅲ)の歯の溝は複雑で、歯磨きだけでは虫歯の予防が不可能な部位です。生えかわったばかりの奥歯の永久歯は大人と比べて溝が深く、そこに食べカスなどがはさまって虫歯になることがよくあります。

シーラントは奥歯の溝をプラスチックで埋める虫歯予防法で、乳歯から永久歯に生えかわったタイミングで治療すると効果的です。なお、使用するのは虫歯治療の際に詰め物として使う「レジン」という材料で、安全に配慮しています。

フッ素塗布

フッ素塗布

「フッ素」とは、歯の表面にあるエナメル質を強化する性質をもった物質です。乳歯や生えかわったばかりの永久歯は非常に弱く、フッ素塗布によって大人の歯と同等の強度にすることができます。虫歯菌に負けない強い歯を作りましょう!

Q&A

  • Q.

    乳歯はいずれ大人の歯に生えかわるから、虫歯になっても大丈夫ですよね?

    A.

    そのようなことはありません。

    少し専門的なお話になりますが、乳歯には非常に大きな役割が与えられています。

    1つは、次に生えてくる永久歯を適切な位置へ誘導する役割です。生えかわりの時期に乳歯がひどい虫歯になっていた場合、永久歯を適切な位置へ誘導できなくなったり、永久歯自体が生えてこなくなったりする場合もあります。

    2つ目は、乳歯は永久歯が生えてくるスペースを確保する役割も担っています。虫歯で乳歯を抜いてしまった場合、そのすき間を埋めるように、両隣の歯が寄ってきます。そうなると、永久歯が顔を出すスペースがなくなり、正しい方向に生えず、噛み合わせが悪くなる原因となります。

    また、乳歯が虫歯になった場合には、その歯の周囲は虫歯菌に汚染されています。そこに永久歯が出てきたらどうなると思いますか?

    永久歯といっても、生えたての時期は乳歯と同じくらいに弱いのです。当然、虫歯リスクは高まります。

    乳歯はすぐに生えかわるから虫歯になっても問題ない、という考えは非常に危険であることを認識してください。

  • Q.

    子どもの「指しゃぶり」は歯の発育に悪影響を及ぼすのでしょうか?

    A.

    発育に悪影響を及ぼします

    長期にわたる指しゃぶりの癖は、歯並びや顎の正常な発育に悪影響を及ぼします。指しゃぶりが原因で起こる歯並びの異常を「開咬」といいます。

    開咬になると、上の歯が前に出てきて、上と下にすき間ができてしまい、見た目も出っ歯になってしまいます。指しゃぶりをするお子さまに必ず起こるわけではありませんが、期間が長引けば長引くほどその割合は高くなります。

    短期間で指しゃぶりを卒業できれば、開咬の症状は一時的な変化にとどまり自然に治癒するケースが多いのですが、3歳以降まで続くと噛み合わせは永久的な変化を受けやすいといわれています。

    指しゃぶりをやめさせる具体的な方法をいくつか挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。
    (1)ご家族の方ができるだけお子さまを観察しすきを口にもっていくのを見かけたらやさしく注意してあげます。
    (2)指をしゃ噛み合わせと起こる色々な問題について、簡単にでもお子さまに説明していきましょう。
    (3)お子さまに何か熱中できるものを与える(動物を飼うなど)

    そのほか、指を布でぐるぐる巻きにする、指にカラシを塗るなどの方法をしばしば耳にしますが、このような強引な方法で無理にやめさせると心理的な問題を引き起こす可能性があります。お子さまがある程度納得し、自分で意識してやめられる時期まで待つのが適切です。

    癖というのは無意識のうちに行なわれるため、やめさせるのが難しいものですが、お子さまとできるだけコミュニケーションをとり、徐々に改善できるよう根気強く頑張ることが大切です。

    お子さまの矯正歯科に関してより詳しく知りたい場合は、矯正歯科のページをご覧ください。

矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • ・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

シーラントの処置にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・保険診療となるのは、基本的には6~12歳の子どもで、初期の虫歯があると診断された乳歯か、生えたての永久歯に限ります。13歳以上の子どもや、健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
  • ・補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
  • ・処置後少しずつはがれてくるので、効果は永続的ではありません。はがれてきたら、再度処置してもらう必要があります。
  • ・シーラントの下で虫歯が進行していることがあり、虫歯の発見が遅れる可能性があるため、継続的な定期検診の受診が必要です。

フッ素塗布にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・保険診療となるのは、基本的には13歳未満で、虫歯予防の指導を継続的に受けているにもかかわらず虫歯の多い子どもに限られます。健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
  • ・補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
  • ・効果が永続的ではないので、年に数回フッ素を塗布してもらう必要があります。
  • ・フッ素塗布を必要以上に繰り返したり、歯科医院でのフッ素塗布のほかにフッ素配合の歯磨き剤などを多用すると、フッ素の過剰摂取になる可能性があります。

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