Orthodontic 
 矯正歯科 

矯正歯科とは

矯正歯科とは

矯正装置を用いて歯並びを治す診療科を、矯正歯科といいます。歯並びが悪いと、人からどう見られるかという観点だけでなく、歯ブラシが届きにくい部分があって虫歯や歯周病になりやすかったり、食べ物を噛む力に関係していたりと、生活に大きく影響します。

自信をもって笑顔で毎日を過ごすためにも、将来より多くの歯を残していくためにも、矯正歯科が大きな役割を果たしています。

矯正治療は子どもの頃に行なうだけでなく、大人になってからも始めることができますので、歯並びが気になっている方は一度ご相談にお越しください。

不正咬合のままだと

上下の歯が噛み合わない状態を、不正咬合といいます。代表的なものは出っ歯や受け口で、そのほかにも口が開いたままの状態や、歯がでこぼこに生えている状態なども不正咬合です。

不正咬合をそのままにしておくと、食べ物がよく噛めずに早食いになり、栄養の吸収が妨げられます。また、お口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい、口周りの筋肉の発達が妨げられて姿勢にも影響するなど、さまざまな問題が生じます。

また、思春期のお子さまは不正咬合がコンプレックスとなり、人前でうまく話せなくなるようなケースも見受けられます。

不正咬合は見た目にも機能的にもデメリットがあるため、放置せずに治療いただくことをおすすめします。

当院の矯正歯科

当院では患者さまに合う適切な矯正治療を提供しています。治療にかかる費用や期間、治療中の見た目など、気になる点を解消したうえで治療を進めていきますのでご安心ください。当院の矯正歯科のポイントを詳しくご紹介します。

日本矯正歯科学会「認定医」が矯正治療を担当します

当院での矯正治療は、日本矯正歯科学会認定医が担当します。29年の臨床経験があります。

歯科医師/矯正医 田島 一滋

略歴

昭和63年4月
日本歯科大学卒業(第77回)
平成2年4月
日本歯科大学大学院矯正学専攻
平成7年4月
矯正歯科カトウクリニック勤務
平成9年10月
日本矯正歯科学会認定医合格 日本歯科大学大学院矯正学終了
平成6年3月
博士号取得
平成6年4月
日本歯科大学矯正学教室入局
平成14年10月
日本矯正歯科学会認定医更新
平成18年6月
デンタルクリニックFine View 開設

日本矯正歯科学会認定医とは…?

日本では、すべての歯科医師が「矯正歯科医」と名乗れることをご存知でしょうか? つまり、矯正歯科について特別に学んでいない歯科医師でも、矯正歯科を看板に掲げて診療を始められるのです。

矯正歯科は、専門知識・多様な経験・精密な技術が必要とされる治療です。特別な訓練を積んでいない歯科医師が、矯正歯科の看板を掲げて治療を行なっていることに、私はある種の懸念を感じます。情報があふれている時代だからこそ、正しい知識のもとに正しい選択をする必要があります。

そこで、患者さまに歯科医師の矯正治療のレベルを知ってもらうため、日本矯正歯科学会が資格制度を創設しました。当院の担当医は、日本矯正歯科学会「認定医」を取得しています。日本矯正歯科学会に入っている歯科医師は何千人といます、条件が厳しいため認定医になれる人は限られています。

信頼できる矯正歯科医院を選ぶ際に、もう1つ確認していただきたい点があります。それは、一般的な言葉としての「矯正専門医」と、「日本矯正歯科学会認定医」とは意味が全く異なるということです。

「私は矯正治療の専門医です」という言い方は、「矯正治療を専門的に行なっている歯科医師です」という意味であって、日本矯正歯科学会認定医であるという意味ではありません。この点は非常に紛らわしいのでご注意いただけたらと思います。

患者さまの「ニーズ」に合わせた矯正治療のご提案

矯正治療においての患者さまのニーズは下記のようなものではないでしょうか?
「できるだけ費用負担が少ない矯正治療」「目立たない・見えにくい矯正治療」「できるだけ短期間でできる矯正治療」「部分的な矯正治療」
それぞれのニーズに合わせた治療を当院では実施しています。

また、矯正治療は費用も期間もかかる治療になるため、納得されてから治療を開始していただきたいと思っています。そこで当院では「無料の個別相談」を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。それぞれのニーズに合わせて矯正治療をご紹介させていただきます。

※お子さまの矯正治療については、小児歯科のページもご覧ください。

治療期間のご相談を承ります

矯正治療は3年以上かかるとイメージされている方も多いですが、 当院では1~2年で治療を終了させます。当院では「ライトフォース」とよばれる理論のもと、治療期間の短縮を図っているためです。

ライトフォースとは「加える力を弱くする」ことです。どれくらい弱くしているかというと、従来の治療と比較して1/2~1/5になります。

ここまで読んでいただくと1つの疑問が頭をよぎると思います。「歯に加える力を弱くすることで歯はしっかり動いてくれるのか?」 「歯が動くスピードが遅くなり、治療期間が長くなるのでは?」これらはごもっともな疑問です。

加える力が強ければ強いほど、歯が動いてくれて、かつ治療期間も短くなるイメージがあると思います。従来の治療もこの考え方をベースにしていました。

しかし、この考え方は「間違い」ということが最近の研究では判明しています。歯の移動は骨代謝(骨の新陳代謝)によってなされます。代謝が促進されれば、その分歯が動くスピードは速くなります。代謝を良くするためには栄養を供給する毛細血管が重要な役割を果たすのですが、従来の治療では毛細血管の働きを阻害するほどの力を加えているケースが多かったのです。

従来の矯正治療

矯正力が強すぎて毛細血管がつぶれ、歯の移動に必要な代謝活動が阻害されていた。

ライトフォース理論

血管の弾力より弱い力をかけるため、毛細血管をつぶさず、代謝活動を妨げることがない。

当院で実施している治療法・矯正装置はこのライトフォース理論にのっとっていて、毛細血管の働きを阻害しません。そのため、従来の治療と比べて血液の流れが邪魔されず、本来の骨代謝を促すことができ、結果的に歯が動くスピードも速くなるのです。

費用のご相談を承ります

矯正治療というと料金が「高い」という印象が一般的です。その点、当院の矯正治療は費用負担を抑えた料金設定にしています。だからといって中途半端な治療をするわけではありません。
では、なぜ費用を抑えた料金設定が可能なのか。それは、良質な治療を多くの方に受けていただきたいからにほかなりません。

矯正治療は虫歯などの治療と異なり、必ずしもやらなければならない治療ではありません。しかし、矯正治療をすることで、口元のコンプレックスから解放され、人生を前向きに歩んでいった患者さまを数多く見てきました。このような患者さまを多く見ていると、私たちが携わっている「歯科医療の可能性」を追求し、「口元で悩まれている方の手助けを少しでもしたい」という想いが強くなってきました。

矯正治療に興味があるものの、二の足を踏んでしまっている患者さまに聞いてみると、やはり「費用が高い」という1つの大きな障害がありました。そのため、当院では治療に踏み出しやすい料金設定にしています。

  • 上顎下顎:表側矯正 600,000円
  • 上顎:舌側矯正装置による治療/下顎:表側矯正(ハーフリンガル) 900,000円
  • 上顎下顎:舌側矯正装置による治療(フルリンガル) 1,200,000円
  • 部分的な矯正 100,000円

舌側矯正

舌側矯正

当院では「舌側矯正装置による治療」や「マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)」により、「目立ちにくい」「見えにくい」矯正治療を行なっています。それぞれご紹介いたします。

みなさんがよくご存知の矯正は「歯の表側」に装置をつけるものだと思います。一方で、舌側矯正装置による治療は、その名の通り舌側(歯の裏側)に矯正装置をつけるため、目立ちにくいことが特徴です。下の画像を見ていただければ一目瞭然ですね。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)とは、透明なマウスピースを口にはめ、何度か新しいマウスピースに交換しながら徐々に歯を移動させる矯正治療法です。種類もいくつか存在しますが、当院では「マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)」というシステムを導入しています。

表側矯正や舌側矯正装置による治療と異なり、装置が取り外し式で、目立ちにくいのが特徴です。しかし、歯の移動量が大きいケース(抜歯を必要とするケース)ではマウスピース矯正装置単独での治療には限界があり、一定期間表側矯正や舌側矯正装置による治療を併用する場合もあります。

取り外し可能なため、食べたい物を何でも食べられて、食後の歯磨きや装置の洗浄も簡単に行なえます。その反面、装置をつける判断は患者さまに一任されるため、装着時間が短かったり、つけない期間があったりした場合は、治療期間が長くなるというデメリットも存在します。


※インビザライン完成物は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外の場合があります。

部分的な矯正

部分的な矯正

部分的な矯正とは、その名の通り、部分的に歯を移動させる治療です。「前歯だけ治療したい」「この部分だけを動かしたい」などのご要望にお応えすることができます。また、当院の部分的な矯正の特徴として、「舌側」で部分的な矯正ができる点が挙げられます。

一般的には「表側に矯正装置をつけて」部分的な矯正を行ないます。当院でももちろん表側でも対応可能ですが、「部分的な矯正でも目立ちにくい治療がしたい!」という患者さまからの強いご要望で「舌側での部分的な矯正」も対応しています。舌側で対応している歯科医院はまだ全国的にも多くありません。

さて、部分的な矯正には全部の歯を動かす全体矯正と異なり、下記のようなメリットがあります。

  • Merit

    01

    気になる部分をピンポイントで治療できる

    前歯2本だけ・すきっ歯の部分だけ・八重歯だけ・下の歯だけなど、ご希望に応じて柔軟に対応できます。来院された方には、いくつか症例をご紹介します。

  • Merit

    02

    全顎矯正と比べて治療期間の短縮が図れて、費用負担も抑えられる

    「部分的」に歯を動かすため、歯列全体の矯正と比べて治療期間が短縮されます。部分的な矯正の治療期間は数ヵ月~1年で終了します。

    また、治療期間が短縮されることで、矯正治療費も抑えられます。

当院では極力、患者さまのご要望に沿った治療を実施しますが、歯並びの状態によっては、「部分的な矯正は難しいため、歯全体の矯正をおすすめします。」とお伝えする場合もあります。まずはお口を拝見しないことには何ともお伝えできませんので、お気軽にご相談くださいませ。ご相談は無料です。

小児矯正

小児矯正

お子さまの歯並びの場合、ご家族の方が「矯正したほうがいいかな?」と思った時には、適切な治療開始時期を逃してしまっているケースが多々あります。治療をするかしないかにかかわらず、一度ご相談にお越しください。

プロの目で診断することで、今後どのように歯が動いていくのかを予測できます。治療が必要になるかどうか、治療開始時期はいつ頃が良いかなどをお話しさせていただきます。

また、当院では矯正装置を使う前段階で可能な限り歯並びを整える取り組みも行なっています。これを「予防的矯正」といいます。

具体的には、「MFT」という歯並び改善のための対処法を実施します。お口のまわりの筋肉が弱くバランスが悪いと、舌で前歯が押され、開咬(歯がしっかり噛み合わない状態)や上顎前突(いわゆる出っ歯)、あるいは反対咬合(受け口)といった不正咬合を引き起こす場合があります。そこで、お口のまわりの筋肉(舌・口唇・顔面の筋肉など)を強化し、バランスを整えて不正咬合の改善を行ないます。

この治療法は歯並びの改善だけではなく、下記のような問題も改善できます。

  • ドライマウス(口腔乾燥症)の改善
  • 歯周病の予防
  • 口呼吸の改善
  • 食べ方の改善
  • 話し方の改善(発音障害改善)

均整のとれた適切な歯並びは「見た目」だけでなく、「虫歯・歯周病予防」にもつながります。なぜならば、均整のとれた歯並びは、磨きにくい部位も少なく、食べカスが歯に詰まりにくいためです。そのほか、適切な歯並びは「集中力や持続力」などお子さまの生活全般のレベルアップも期待できるという研究報告があります。

お子さまの歯並びが気になる場合には、治療をするかしないかにかかわらず、まずはお気軽にご相談いただけたらと思います。

矯正治療の流れ

  • 01.相談

    お悩みやご希望をお聞きします。矯正治療の不安や疑問点などありましたら、納得がいくまでご説明しますので、「費用を抑えたい」「なるべく目立たずに治療したい」といった点も気兼ねなくご相談ください。

  • 02.精密検査~カウンセリング

    精密検査の結果をもとに、矯正治療全般に関して詳しくご説明します。少しでも疑問点があれば、再度ご説明し納得いただいたうえで、治療を開始するかどうかのお返事をいただきます。

    ※もちろん、この段階で治療を受けないという選択をしていただいても全く構いません。

  • 03.治療開始

    装置をつけて、歯に力を加えていきます。当院では上記でご紹介した通り、「ライトフォース」とよばれる理論のもと矯正治療を行なうため、装置を付けている期間は1~2年程度です。部分的な矯正であれば、より治療期間の短縮を図れます。

  • 04.通院

    歯を動かす期間には、原則毎月1回通院していただきます。計画通りに歯が動いているかを確認し、必要に応じて装置の調整なども行なっていきますので、決められた通りに通院いただくことが大切です。

  • 05.治療終了

    矯正装置を外します。ただし、外しただけでは「後戻り」という、歯が元の位置に戻っていく現象を起こすため、保定装置(取り外し可能な装置)をつけていただきます。

    ※保定装置は症例にもよりますが、約3年間(通院は3〜6ヵ月に1回程度)担当医の指示に従って使用していただきます。使用しないと後戻りを起こし、再度矯正をする必要が出てきます。

  • 06.メンテナンス

    保定装置の使用を確認後、当院のメンテナンスを定期的に受診していただき、保定装置を終了する時期まで経過を観察していきます。せっかくきれいになった歯並びを維持していくためにも、定期的なメンテナンスが必要となります。

後戻りを防ぐために

後戻りを防ぐために

矯正治療によって動かした歯は、矯正装置を外すと元の位置に戻ろうとします。これが後戻りです。後戻りしてしまうと、矯正治療のやり直しが発生します。後戻りを防ぐためには、保定装置の装着が欠かせません。

保定装置は動ききった歯をその位置で固定させる役割があり、ご自身で取り外し可能です。矯正装置を外したすぐ後などは、食事や歯磨きをするとき以外は装着するのが理想的で、歯の位置が安定してきたら装着時間を減らせます。

保定装置は症例にもよりますが、約3年間(通院は3〜6ヵ月に1回程度)担当医の指示に従って使用していただきます。

矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • ・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

舌側矯正装置による治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・装置に慣れるまで発音しづらいなどの症状が出ることがあります。
  • ・矯正装置を装着している期間は、適切に歯磨きができていないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯磨き指導をしますので、毎日きちんと歯を磨き、口腔内を清潔に保つようご協力をお願いします。
  • ・歯磨き、エラスティック(顎間ゴム)の使用、装置の取り扱い、通院などを適切に行なっていただけない場合、治療の期間や結果が予定どおりにならないことがあります。
  • ・成長期の患者さまの治療では、顎骨の成長を予測し、現段階において適切な治療を行ないますが、まれに予期できない顎の成長や変化によって治療法や治療期間が大きく変わることがあります。また、顎の変形が著しい場合には、矯正治療に外科的処置を併用することがあります。
  • ・歯を移動させることにより、まれに歯根の先端がすり減って短くなる「歯根吸収」を起こすことがあります。しかし、適切な矯正力で歯を移動させることでセメント質(歯根表面を覆っている組織)が修復されるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
  • ・歯の周囲の組織は、治療前の状態に戻ろうと「後戻り」する性質があるため、治療後も数ヵ月から1年に1回ほどの頻度で通院いただいて歯の状態を管理し、後戻りを防ぐ必要があります。

マウスピース型装置(インビザライン)による治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・マウスピース型装置(インビザライン)による治療は、機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • ・症状によっては、マウスピース型装置で治療できないことがあります。
  • ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • ・お口の状態によっては、マウスピース型装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供しているマウスピース型矯正装置「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、FDA(アメリカ食品医薬品局)からは医療機器として承認されています。当院ではその有効性を認め、導入しています。

○未承認医療機器に該当

薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年9月9日最終確認)。

○入手経路等

インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。

○国内の承認医療機器等の有無

国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2022年9月9日最終確認)。

○諸外国における安全性等にかかわる情報

現在世界100カ国以上で提供され、これまでに1,200万人を超える患者さまが治療を受けられています(2022年2月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

部分的な矯正治療のリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・前歯6本だけを治す方法なので、噛み合わせは改善できません。噛み合わせの改善を希望される方は、全顎の矯正治療が必要となります。
  • ・症状によっては、でこぼこの前歯がきれいに並ぶスペースを確保するため、歯と歯の間を削る必要があります。しかし、エナメル質(歯の表面)を0.3~0.8mmほど削る程度なので、歯への支障はほとんどありません。
  • ・前歯だけの治療となり動きが限られているので、症状によっては希望どおりに仕上がらないことがあります。

「日本矯正歯科学会認定医」について

公益社団法人 日本矯正歯科学会」は、矯正歯科医療の水準の維持と向上を図り、適切な医療を提供するため、認定医・指導医・臨床指導医(旧専門医)制度を設けています。検定試験や論文発表などの厳正な審査に合格し、矯正治療の適切かつ十分な学識と経験をもつと認められた歯科医師のみに与えられる資格です。

「日本矯正歯科学会認定医」資格取得の条件

  • ・学会認定委員会の審査に合格する。
  • ・歯科医師免許を取得し、その後5年以上学会会員である。
  • ・学会指定研修機関での基本研修修了後、その期間を含めて5年以上臨床研修を修了している。または、同等の学識や経験を有すると判断される。
  • ・学会の認めた刊行物で矯正歯科臨床に関連する論文を発表している。
  • など

○「日本矯正歯科学会認定医」資格保持の条件

  • ・5年ごとに認定の更新を行なう。
  • ・資格取得または更新後5年以内に、所定の研修ポイントを獲得し、学会が認めた刊行物または学術集会で矯正歯科臨床に直接関係する報告を行なう。
  • など
  • 詳しくは、「公益社団法人 日本矯正歯科学会 認定医制度規則」をご覧ください。

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